第6話 謎の幻風堂
初期の頃の話の中では、第1話に次いで好きな話です。
何がいいって、まず…

絵がまともに戻ってること。

だって、第3話〜第5話って、微妙どころかバケツの底が抜けたような(=てんで使い物に
ならん、という意味)絵じゃないですか。
特に不壊たんがね…(涙)
この回は安心して観られるので好きです。

それに、兄ちゃんがすごく兄ちゃんらしかったり、兄ちゃんと不壊たんとのやり取りが
ちょこちょこ美味しかったりして、結果、総合得点がとっても高くなったのでした。







前半は、幻風堂主人(ゲンセンカン主人みたいな呼び名ですね…判る人、手を挙げて!)
に気持ちを持って行かれました。
いや、私は別にジジ専じゃありません。むしろ攻専(どうでもいい)
幻風堂主人が五行の説明をしてくれるシーン、「あまねく〜」のところで、両手で五角形を
作るじゃないですか。
でもって、その向こうには、犬も食わないナントカよろしく口喧嘩する三不壊コンビが…!
てっきり、「
ハートマークを作るか?!やるな、ジジィ!」とか思っちゃいましたよ。
そんなことばっかりやってたら、今頃幻風堂潰れてるよね…。

でもって、三志郎たちを見送る場面。
「良い旅をな」って手を挙げるアレを観る度に、
「アディオス!」って言い出しそうな
気がするんですよ。……そんな気しません?!私だけ?!
「Good luck」でも、「Bon voyage」でもないの。「アディオス!」なの。
何で爺さんスペイン人……。

幻風堂での三不壊コンビは、ちょっと母子の匂いがして、ときめきました。
この回を鑑賞されたある方が、
「(店主に撃符を見せるシーンで)『いいから見てもらえ』と促す不壊が、まるで、息子を
小児科に連れて行った母親のようだった」
と評していましたが(Tさん、アレはツボでした…笑)まさに!まさにそんな感じ!

不壊に「おっちょこちょい」と言われて、食って掛かる兄ちゃんとか、好きですね〜v
三不壊が他のペアと違うのは、こういう『体当たりのじゃれ合い』が出来ている点かな。
不壊が意図してそうしているわけではないだろうから、これは兄ちゃんの性格による
ものだと思うけど。


で、後半。

ゴールに辿り着いて、ヒュウッと口笛吹く不壊とか、めっさ可愛くて好きなんですが…
一押しは、対撃で垣間見えた、
兄ちゃんが兄ちゃんたる所以
激流の中で言った、

「俺は清を助ける。妖たちも助ける」

というアレ。あの台詞!
ああいうことを、何の迷いもなく言える人だから、私にとって多聞三志郎は攻の最高峰
なのですよ。
思えば、DVDを最初から観てきて、ここで本格的に兄ちゃんに惚れた気がします。
11歳とか関係ない。男としての質は、年齢じゃないのです。

もう一つ見逃せないのが、
怪我した兄ちゃん
私は元々Sッ気があるのか、
攻が手負いというのに激しく萌えるのですが、手負い
の兄ちゃんと来た日にゃあ……萌える!美味しすぎる!!
兄ちゃんは修との対撃となるといつもメタメタに傷ついてますが(第10話、第41話参照)、
その度に攻フェロモンをしこたま振りまいてくれるので、見逃せません(←そんな鑑賞…)
※リアル世界で考えるなら、ここ一番のプレゼンに備えて徹夜で仕事したリーマン。
無精ひげは伸びてるし、疲れもピークの筈なのに、大勝負を前にしてアドレナリン出まくって
る状態。


この回を初めて観た時、「清が三志郎と修の間で揺れて、三角関係になるのかな」と思い
ました。
結局そうはならなかったけど、三角関係が成り立たなかった原因は、清が修に傾いたから
とかではなく、ひとえに、
兄ちゃんの天然タラシ体質
のせいだと思ってます。誰のものにもなってくれない人…。
不壊たん、頑張れ。嫁にいっても苦労は絶えないね。


【おまけ】
Engineさんは、「カナヅチ」を連呼してわざと修の気をそらし、その間にマヨヒガを召喚した
三志郎を、「割と汚い主人公ですね」と評しました……汚い手も実力のうち(苦笑)


2007.6.23 up